ダークレス現像のご紹介

ダークレスによるモノクロフィルムの現像

2004年1月30日作成

フジ写真フィルムから発売されている黒白フィルム現像器キット「ダークレス」は、モノクロフィルムの現像に興味がある､ちょっと現像を体験してみたい方にお勧めです｡
このキットは､撮影済みのフィルムをパトローネのまま処理することができるので､暗室､ダークバックなどを必要ありません｡キットと身の回りにある物を利用して簡単に現像(撮影済みのフィルムをネガの状態に)する事ができます｡

写真右が現像キット、右が薬品だけのセット(6本用)です。

推奨(説明書に書いてある)フィルムは､ネオパンSS100と400プレストですが､100アクロスも現像､定着時間が違うだけで､このキットで現像できます(できました)｡また24枚撮りの現像用となっていますが､36枚撮りでもできるようです(説明書に書かれていますが実際にはやってません｡試してみてください)。
※現像､定着の時間は､付属の説明書､フィルムのホームページなどで確かめてください｡

ダークレス現像キットは､(簡易)現像器､現像液､定着液のアンプル､アンプルカッター､パトローネオープナーと説明書(現像の手順が書いてあります)がセットになっていて､それぞれフィルム1本用と3本用が市販されています｡また薬品だけのセット(フィルム3本､6本用)も市販されています｡1本用キットが600円前後､3本用キットが1,200円前後､薬品のみのセットも(6本用で)1,200円前後です｡

※メーカーの希望小売価格ではなく､カメラ店などの販売価格(税別)｡地域､お店により価格は違うと思います｡以下値段が書いてある場合も同様です｡

ダークレス現像器キットには、現像に必要な最低限の物しかセットになっていません。実際にフィルムを現像するには、ダークレス現像器キット以外に次の物が必要です。

☆準備する物(絶対必要)	フィルム(パトローネ)が入っていたケース	定着液をあらかじめ準備しておきます。
	洗面器など水を溜めておける物	フィルムの水洗い用
	時計	秒針のついたなるべく見やすい物｡デジタル時計｡ストップウォッチなど｡
	液温計	ガラスの棒温度計｡50度まで測れれば十分です｡
	ティッシュペーパー数枚	パトローネから現像液を吸い出します。
	よく切れるはさみ	一度にバッサリ切れるようにフィルムの幅より広い物｡
	ネガシート	乾燥後のフィルムを6コマづつに切り分け入れておきます｡
☆あると便利な物高価な物ではないのでこの機会に入手されることをお勧めします	写真用スポンジ	フィルムについた水滴などを拭うために使います｡フィルムに傷を付けないために､必ず写真用のものを準備します｡300円くらいで購入できます｡
	フィルムクリップ	洗濯バサミ､ピンチなどで代用できますが､買っても310円位で重りもついているので､購入をお勧めします。
	水洗い促進剤 (富士QW)と入れる容器	水洗いの時間を短縮できます｡2リットル用40円程度｡使う前に水に溶かしておきます｡
	水滴防止剤 (ドライウェル)と入れる容器	フィルムに水滴がついたまま乾燥するのを防ぎます｡200mlで180円程度｡使う前に指定量の水に溶かしておきます｡