FUJIFILM FinePix S602
映像素子 1/1.7インチ 有効310万画素スーパCCDハニカムIII(原色フィルタ)
レンズ 7群10枚(非球面レンズ2枚を含む) 光学6倍ズームレンズ。f=7.8〜46.8mm F2.8〜3.1
測光方式 アベレージ、スポット、TTL64分割測光
露出制御 Auto、プログラムAE,絞り優先AE,シャッタスピード優先AE,マニュアル露出,シーンポジション
露出補正±2EV,ステップ1/3EV
絞り W:2.8〜11 T:3.1〜11
シャッター 1/4〜1/2000(auto)、3〜1/1000(P/A/S)、15〜1/10000(M)
メカニカルシャッター併用
WB オート/プリセット(6種)/カスタム(2種)
フォーカス 外光パッシブ位相差AF+CCD AF併用(オート/マニュアル/エリア選択オート)
その他 ストロボ内蔵(オート,赤目軽減,シンクロ),ストロボ補正±0.6EV
記録媒体:スマートメディア/マイクロドライブ。電源:単三型電池4本
背景 使用感
解説など...
持ってみた感じ ストロボ 記録画素数
特徴 カメラモード シャッターボタン 撮影感度
購入までの… オートフォーカス(AF) レンズ 連写機能
総評 マニュアルフォーカス(MF) ホワイトバランス 画質・色合い
最後に... 測光モード 画像の保存 パソコンとの連携
ファインダー 電池の持ち その他...
背景 同社FinePix6900Zの後継機。一眼レフタイプを除き、フラッグシップとなるモデルである。
第三世代となったスーパーCCDハニカムIIIを搭載する。有効画素数は310万画素、原色フィルター。
レンズは6900Zと同じ同社の「スプレンディッシュ」、光学6倍ズーム(沈胴式)を継承。仕様的には6900Zとあまり変わらない。
特徴 スーパーCCDハニカムIII
6900Zと同じ画素数(有効310万画素、記録画素数約603万画素)だが、より高速にシャッターが切れるようになった(マニュアルで1/10000秒まで)。感度も格段にアップしており、ハニカム処理と合わせて、ISO1600まで対応している(ISO800,1600では1Mモード 画素数が1280x960となる)

レンズ
前機種同様フジの「スプレンディシュ」となっているが、スーパーマクロ機能が追加され、レンズ前1cmまで寄れる。ただし、ワイド端のみでズームはできない(マクロはズームできる)。

オートフォーカス
CCD-AFに加えて、パッシブタイプの外部センサーとのダブルAFとなり、AF速度の向上が図られている。
おそらく外部センサーで被写体までの距離を測定、レンズを動かしておき、最後のつめはCCD-AF(コントラスト方式)で合焦させている物と思われる。
エリア選択AF機能、画面内の49ポイントのエリアから選択できる。

動画
モノラル音声付きで640x480のフルレート(秒30駒)での撮影が可能となっている。また記憶容量の許す限り連続して撮影できる。音声はモノラル。

外観
6900Zと同じL字型フォルムだが、随所に変更が見られる。グリップ部に収納されるバッテリーが、専用の物から汎用性の高い単三型となった為、グリップの前後が大きく延ばされた。モードダイヤルとコマンドダイヤルも独立の物となった。その他、ボタンに関してはとても使いやすい場所に移動している。よく使う機能はほとんど独立したボタンとなっており、各機能ボタンとコマンドダイヤルまたは、シフトボタンと機能ボタンとコマンドダイヤルで大体は設定できる。設定できない機能については、メニュー/OKボタンと矢印キーでメニューから選んで設定する。なお、6900Zではレンズとカメラ本体の矢印キーでズームできたが、S602では専用のボタンがカメラ本体にのみ実装され、レンズにはその位置にマクロボタンが新設された。

マイクロドライブ対応
スマートメディアに加え、マイクロドライブ(CF typeII)も正式にサポート。ただし記録メディア間のコピー等はできない。記録画素数約603万画素、動画フルレートなど記録容量が大きくなったことに対する対応だと思われる。
※CFメモリーカードは仕様外となっている。スマメと違ってCFは、記録スピードなど種類が豊富で、その全てに対応できないからであろう。相性が良ければCFメモリーカードも使えるらしいが、ユーザの自己責任となる。
購入までの… 実はミノルタ「ディマージュ7i(D7i)」を購入する方向(オリンパスのE-10/20も候補だったが、気軽に肩にぶら下げて公園をうろつくには大きすぎ、重すぎる)で色々調べていたのだが、店頭に並んだS602を実際に見たりさわったりして、S602に大きく傾いてしまった。
購入はD7iが店頭に並んだ後だ。495万画素とD7からの進化にかなり心が揺れたが、店頭で実際に手にして(ホールドして)あの薄すぎるグリップにどうしてもなじめず…。長く使うのなら、自分の手になじむ方が良いだろう。ルックスもS602の方がかっこいいし...。
S602なら今持っている機材(コンバージョンレンズ、フィルタ、電池、スマメ、ストロボ…)も全て流用できる(D7iはフィルタ径49mmで単3型電池を使用するのでC-2100UZと同じだが、記録メディアがCFなので、D7iを買ったらCFも買わなきゃいけない)。有効310万画素がちょっと引っかかったが、大きな用紙に印刷でもしない限りは十分だろうと思い、S602を購入することにした。

購入先は大手某カメラ店。値引きはあまりなく99,800円+消費税。15%の還元ポイントで、5年間保証、レイノックスのレンズアダプタ、サーキュラーPLフィルタ、L37フィルタ、52mmのレンズキャップを一緒に入手した。GWに使いたかったので、2002年4月27日に購入。

付属品として、単三型アルカリ電池4本、ストラップ、傷防止カバー(ストラップ金具がカメラにあたって傷が付くのを防ぐ)、ストラップ金具、金具取り付け補助具(ストラップを広げて、カメラに取り付けやすくするための物)、レンズキャップ、レンズキャップホルダー(ストラップに取り付けてレンズキャップを挟んでおく)、A/Vケーブル、USBインタフェースキット(CD-ROM、USBケーブル、説明書)、カメラ本体の説明書などがカメラと一緒に同梱されている。スマメなどの記録メディアは付属しない。カメラ購入時に一緒に買えばすぐ撮影できる。

総評 購入後約2週間、部屋の中でいじることはもちろん、実際にフィールドに持ち出して、接写、風景、人物などを含めて500枚程度撮影してみたが、操作性、画質、発色、機能的なバランスなども含め、とてもいい感じのカメラだと思う。
※ギャラリーにいくつか展示しているので、合わせてご覧ください。

いくつか不満点、改良を望む点も書いたが、基本的には満足している。

これでC-2100UZとの2台体制(実際はスナップ用のC-920Zがあるので3台だが)で、場面に応じて使い分けたいと思うが、10倍ズームが必要でない限りS602がメイン機として活躍してくれると思う。
最後に... 書ききれなかった機能、使ったことのない機能などがまだまだあるし、製品仕様にも細かくふれていないので、これからご購入されることをお考えなら、同社のウェブサイトに取り説(PDF)があるので、ダウンロードしてご一読され、実際に店頭でさわってみることをお勧めする。

FinePix S602ホームページ】【使用説明書PDFダウンロードページ

この記事が、皆様のお役に立てれば幸いです。 (2002年5月10日 記)
※このレポートは随時更新します。更新情報については、トップページでお知らせします。

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